2021年07月04日 08:08
P・D・ウスペンスキーの著書『人間に可能な進化の心理学』の中に、次のような著述があります。（以下、幾つか抜粋）
「人は自己の限界と可能性について無知である。」
「自分が現実には機械である、ということを知らない。」
「人間は独自に動いたり、考えたり、話したりすることはできない。現実には、こういうことはぜんぶ（起こる）のである。」
「人間は機械だが、一種独特の機械である。この機械は、まっとうな状況においてまっとうな扱いを受ければ、自分が機械だということを知るようになり、機械であることをやめる道を見つけることさえできるようになる。」
「機械であることを止めるための変化は、自分にあると思い込んでいるものの、現実には所有していない力や能力を身につけることから始まる。」
「自分にすでにあると思い込んでいる諸資質とは、なすという能力、統一性または一体性、一定不変の自我、加うるに意識と意志をさす。これらの資質の中で、もっとも重要にしてもっとも誤解しやすいのは、意識である。」
「意識とは人間に見られる特殊な（認知）能力であり、心理活動とは無関係である。」
無意識に抵抗感が出てくるかもしれませんが、冷静によくよく自己検証して行かれれば、少しづつ理解できる可能性はあります。しかし、この検証は思っているよりもはるかに困難です。何故ならば、私達を無知なままにしておく自我の錯覚機能はある意味で完全犯罪だからです。
ですから、自分だけで検証して行くよりも、同じ志を持った仲間達とフィードバックして気づき合える開かれた「場」の存在が必要であり、AIにはない真の意味での「意識」を取り戻すことが何よりも希求されていると確信しています。
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